危機と創造力
日本も緊急事態宣言が出されて、ドイツから日本の状況を心配しています。
わたし自身は幸運なことに、 穏やかな毎日を過ごせています。
普段は田舎での生活に、地味だ退屈だ、などついつい文句を言ったりしてるのですが
こういうときに田舎に住んでいて本当に良かったと思いました。
ドイツでは家族と、もしくは単身で散歩へ行って 新鮮な空気を吸うことも可能なので、
定期的に近所の森や湖、ハイデのあたりを散歩に行きます。
田舎なので普段からあまり人が居ませんし、 いつもと変わらない景色の中で暮らせている感じです。
とはいえ、慎重でいることに越したことはない、 と思っているので、
あまり買い物にも行かないようにしていますし、すれ違う人との距離はちゃんととるように、
家に帰ったら うがい手洗いは忘れないようにしています。
さて、コロナ対策で人とのつながりが恋しくなる中で見つけた、
心がほっこりす るものたちを紹介させてください。
「子どもたち、散歩をする人達へ、
家で石に絵を描いてここへ並べてください。
コロナの間に石の列がどれだけ長くなるか見てみましょう。」
公園の遊び場が封鎖されていて、 遊べなくなってしまった子どもたちのために、誰かが始めたのだと思うのですが
わたしも石をさっそく拾って絵を描いてみました。
あとで公園に石を置いて来ようと思っています。
一体、ここ数日で石の列はどれくらい長くなっているでしょう。
もうひとつは、 ニュースで見て知ったのですがSofaConcertsというサ イトの企画で、
ミュージシャンがリクエストに応じて、 個人に向けたメッセージを添えたミュージックビデオを作ってくれ るのです。
https://www.sofaconcerts.org/de/musikbotschaft
このサイトは普段はコンサートのオーガナイズ しているみたいで、
今はコンサートを行うことができないので、 ミュージシャンと音楽を聞くのを愛する人達のためにこういう企画 を始めたそう。
ミュージシャンにとってはこの時期の貴重な収入源になる企画でし ょうし
音楽やコンサートが好きなひとには、 ピッタリのプレゼントになるのでは、と思いました。
実はわたしもこのサイトを利用して「ミニコンサート」をプレゼントしようとしているところなのですが
申し込んだ次の日にはミュージシャンの人から電話がかかってきて
詳細を訪ねられたりして、ひとりひとりのミュージシャンがちゃんと自分の言葉でメッセージを伝えようとしてくれるんだな、と感じられて好感触でした。
わたしは自分がアートセラピストということもあって、こういう危機的な状況下でも
人々がそれぞれの創造性を生かして、人とのつながりを大切にしようとする姿に感動してしまいます。
わたしにもできることは何かないか、と考えを巡らせている日々です。
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