授業でどんなことを学んでいるのか。

今日の授業はシュタイナー系の粘土を使ったアートセラピー。
わたしの学校は人智学系の学校らしく
シュタイナー系アートセラピーについて学ぶこともしばしば。

普通の彫塑粘土を使ってまずは自分の思うままに制作、時間は20分くらい。
その後、その作品がどのような経過をたどって最後にその形になったのか
その作品のテーマは何か、などをメモする。
次に2人組でペアになり、今度はそのペアの相手が作った作品を10分間で再現する。
そしてそこから何を感じとったのか、テーマは何か考えてまたメモ。
二人でお互いの作品から感じ取ったことを伝え合い、実際に制作の時に作者が感じていたことと照らし合わせる。

ペアになった相手の作品を真似したのに、出来あがった作品にはそれぞれの個性や違いがあって面白かった。
本当に微妙な動きやニュアンスの違いで、作品の持つ意味合いが違ったように見える。

最後に高齢の重度のうつ病の女性が作ったという作品の経過をみる。
6週間にわたって毎日制作をさせたみたいだけど、明らかに最初の作品と最後の作品が変化している。
最初の作品は一輪ざしのような、とても小さな口をもった何かの容器。
とても壊れやすそう、それでいてずっしりと重い。
何かを守っている、または押し込めている、遮断しているように見える。
彼女の最後の作品は大きな、ピカピカに磨かれたトロフィー。
彼女はその作品を「自分の人生で得たもののためのトロフィー」と称して制作してたそうだ。

今日の授業は実践や例があったので理解しやすかったけど
セオリーが主な授業で、しかも先生が黒板に全く書いてくれなかったりすると
泣きたくなるほどぜんぜんわからない!
本当に、ドイツ語は日々コツコツ勉強するしかない。。。

今日は放課後にArno Sternというフランス人の美術教育者が開発した方法を
実践しているアトリエにお邪魔してきて、それも面白かったけど
すでに長くなってしまったので今回はこの辺で。

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