10年前の自分へ

わたしがドイツにやってきたのは2010年の1月のこと。
なので、新しい年がやってくると10年間ドイツで暮らしていることになります。
10年って長かったような、短かったような。
せっかくなので、この10年をブログでも振り返ってみようかなぁと思いました。

10年前の自分は、美大の油絵学科を卒業して進路に迷っていました。
大学に通っていた頃は、卒業後留学しようとしている友人たちの話を聴いて、
漠然と「かっこいいなぁ、すごいなぁ」と尊敬していたものの、自分自身が外国に行くという可能性は全く考えていませんでした。
幸せな、甘やかされた子供時代、青春時代を日本で謳歌し、そのうえ内向的な性格だったので、海外で暮らしている自分があまり想像できませんでした。

それでも卒業後に、それまで全く考えてなかった「ドイツに留学してアートセラピーを学ぶ」という可能性を検討して、
英語もドイツ語もできなかったのに、実際に行動できたのは、
わたしを応援してくれる人たちがいる恵まれた環境にいたから
その反面、自分には何も失うものはないと思っていたから
そして若くて無知で、勇気と情熱だけはあったから。

一端人生リセットするつもりでドイツに来て
カメにようにゆっくりとした歩みで前に進み続けて
気がついたら本当にドイツで芸術療法を勉強していて
気がついたらアートセラピストとして就職していました。

10年前の自分が聞いたら、どんな反応をするんでしょうか。
びっくりするのかな、
ちょっとは褒めてくれるのかなぁ~
喜んでくれるのかな。

たぶん、あのころの自分が望んでいたことは
10年ぐらいかけてようやく大体たどり着けて
でもあのころには想像していなかった感情や課題とも出会ったりもして
まだまだ道の途中という感じ。

10年後のわたしはどこにいて、何をしているんでしょうか。




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