映画「パウラ」を観て。

日本でも公開される予定があるのかは分からないのですが
パウラ・モーダーゾン=ベッカーという、ドイツ出身の女性画家の一生を描いた映画を観ました。
わたしが彼女の作品を意識して観るようになったのはドイツに来てからで
色々な美術館の常設展で彼女の作品を見かけることがよくありました。
暖かい色合いで子供や女性を描いた作品が多いので
穏やかな一生を過ごしていたのでは、と勝手に思っていたのですが
映画の中では彼女の一生は、短く、濃く、変動の激しい人生として描かれていました。
(もちろん映画なので、演出もあるでしょうが。)

女性が画家になることは不可能だと思われていた19世紀末に戦い続けた彼女。
画家としての成功をかけて挑戦し続ける一方で、
子供を授かることや、家庭をもつ幸せもあきらめません。

19世紀末の話なのに、女性の社会進出が当たり前になった現代と共通するところもあり
一人の女性が本当に幸せに生きていくとはどういうことなのか、問いかけてくるような映画だなあと思いました。

パウラが作家活動をしていた芸術家コミュニティ、Worpswedeは
わたしの住んでいるニーダーザクセン州あるようですし、
機会があったら是非、Worpswedeやブレーメンの彼女の美術館にも行ってみたいです。

ドイツにお住まいの方はぜひ、映画「Paula」チェックしてみてください!


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